大人は矯正治療をしないほうがいい?やめたほうがいいといわれる理由や対策を解説
2025/04/20

こんにちは、蒲田の矯正歯科、のびのび歯科・矯正歯科です。
多くの方が矯正治療に興味を持つ一方で、大人になってからの矯正治療は「やめたほうがいい」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
基本的には矯正治療は大人になってからでも可能ですが、中には注意が必要な人もいます。
そこで本日は、大人が矯正治療に踏み切る際に考慮すべき点や矯正治療をやめたほうがいいとされる大人の特徴、大人の方が矯正治療を行うメリットについて解説します。
矯正治療を「やめたほうがいい」といわれる大人の特徴
虫歯や歯周病のリスクが高い

もともと虫歯や歯周病のリスクが高い方や、治療中の虫歯や歯周病がある方は、矯正治療をやめたほうがいいと判断されることがあります。
矯正器具を装着している間は、歯磨きが難しく、歯垢が溜まりやすくなるため、ただでさえ虫歯や歯周病になりやすい状態です。
もし虫歯・歯周病リスクが高い方や治療中の歯がある方が矯正治療を始めてしまうと、症状がさらに悪化する可能性があります。
特に大人の場合、歯周病のリスクは高く、矯正中に進行すると歯がぐらついて抜けてしまう恐れもあります。
このようなリスクのない状態で矯正治療を進めるためには、まずは虫歯や歯周病の治療を完了し、日々のセルフケアにより虫歯や歯周病のリスクを下げることが先決です。
ただし、歯並びの悪さが原因でむし歯や歯周病になりやすくなってしまっている人は、矯正治療によって改善されることもあります。
抜歯リスクが高い

小児矯正治療では、あごの成長を利用して歯を並べるためのスペースを作ることができる場合も多くあります。
それに対し大人の場合は、あごの成長が完了しているためにスペースを作ることが難しく、歯を整列させるためには抜歯が必要になることがめずらしくありません。
健康な歯を抜くことに対して抵抗感を持つ方も多く、治療に踏み切る前に、しっかりとそのリスクを理解しておくことが重要です。
骨の状態がよくない

大人になると、加齢や歯周病の影響であごの骨が薄くなることがあります。
骨が薄いと、歯を動かす際に歯の根が骨からはみ出してしまう危険性があります。
また、年齢を重ねることで骨が硬くなるため、歯を移動させるのに必要な力も大きくなります。
このため、矯正期間が長くなり、その過程で痛みを感じることも多くなります。
顎関節症の方

顎関節症の方でも矯正治療が可能な場合はありますが、強い痛みや開口障害がある場合には、リスクを少なくするために顎関節症の治療が優先されます。
矯正治療によってあごの状態が悪化する可能性があるため、事前に歯科医師に症状を詳しく伝え、顎関節症に配慮した治療計画を立てることが重要です。
自分のあごの状態をしっかり把握し、それを歯科医師に忘れずに伝えるようにしましょう。
大人の方が矯正治療をするメリット
虫歯や歯周病、口臭のリスクが下がる
大人が矯正治療を受けるメリットは、見た目の改善だけではありません。
歯並びが整うと、日々の歯磨きがしやすくなり、歯垢や歯石が蓄積しにくくなって虫歯や歯周病のリスクが大幅に減少します。
また、口臭の主な原因となる細菌の繁殖も抑えることができ、口内環境が向上します。これらの健康面でのリスクが低下することは、長期的に見て大きな価値があります。
見た目のコンプレックスが解消される
歯並びが悪いことで見た目のコンプレックスを持つ方は少なくありません。
矯正治療によって歯並びが整えば、口元に自信が持てるようになることで笑顔が増え、それが人とのコミュニケーションの質に良い影響を与える可能性があります。
歯の寿命が延びる
矯正治療によって歯並びが整うと、特定の歯に偏った力が加わることがなくなり、歯全体が均一に力を受けるようになります。
その結果、歯にかかる負担が減少し、歯の寿命が延びる可能性があります。
さらに、整った歯並びは清掃性も高まるため、虫歯や歯周病などを防ぎやすくなるという利点があります。
口腔内の健康は全身の健康にもつながるため、長期的な健康投資として矯正治療を考える価値は十分にあります。
大人の矯正治療で後悔しないために大切なこと
毎食後の歯磨きを習慣にする

矯正治療中の虫歯や歯周病の発症を予防するためには、日々のデンタルケアがとても重要です。
矯正器具が装着されていることで食べかすや歯垢が残りやすくなるため、毎食後の歯磨きが習慣づいていない方は、まずは食事後には歯磨きをきちんと行うという習慣をつけましょう。
歯磨きが苦手な方、自信のない方は、食事の際に取り外しのできるマウスピース矯正を検討されるのもよいでしょう。
デンタルケアの習慣が身についていないと、矯正治療によって歯並びやかみ合わせがきれいになったとしても、虫歯や歯周病によりその歯を失うリスクが高まってしまいます。
通いやすい歯科医院で治療を受ける

矯正治療は一般的な歯科治療に比べ、長期間にわたる治療法のため、通院がしやすい歯科医院を選ぶことも重要です。
アクセスの良さはもちろん、歯科医師との相性も治療の継続に大きく影響します。
歯科医院選びの際には、複数のクリニックを訪問し、実際に相談をして話しやすさや居心地の良さなどを確認してみましょう。
また、大人の方は歯並びの問題だけではなく、むし歯や歯周病、入れ歯やインプラント、補綴治療など、他の歯科治療も必要とするケースが多々あります。
そういった他のトラブルも併発しているケースでは、矯正治療だけではなく他の歯科治療も合わせて、トータルで治療計画を立ててくれる歯科医師をおススメします。
虫歯や歯周病の治療を完了させる

矯正治療を始める前に、虫歯や歯周病の治療を完了させておくことが大切です。
これらの治療が中途半端な状態で矯正を始めてしまうと、将来的に問題が発生するリスクが高まります。
健康な歯を保ったまま矯正治療を進めるためには、しっかりとした基盤が必要です。
時間がかかることもありますが、こういった事前の準備を怠らないことが、矯正治療の進行やその後のお口の状況に大きく影響します。
まとめ

大人の方が矯正治療を行う場合、虫歯や歯周病のリスク、骨の状態、インプラントの有無といった個々の事情を考慮してより良い判断をすることが大切です。
見た目の変化だけを重視して矯正治療をしてしまうと、結果的に虫歯や歯周病に悩まされたり、それにより歯を失ってしまったりするリスクもあります。
まずはベースとなる口内環境を整え、そのうえで矯正治療を検討するようにしましょう。
当院では、矯正治療だけではなく、一般歯科と矯正治療を同じ医院で受けられるトータルケアを提供することで、患者さまの負担を減らしながら、安心して治療を受けていただける環境を整えています。
治療中の不安やお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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