非抜歯矯正のための技術、ストリッピングとは?歯を削って行う矯正治療のメリット・デメリットを解説
2025/03/20

こんにちは、蒲田の矯正歯科、のびのび歯科・矯正歯科です。
矯正治療を受けるうえで抜歯が必要になる場合があることは、多くの方が知っているかと思います。
歯がきれいに並ぶように、あごのスペースに合わせて歯の本数を調整することは、矯正治療においてめずらしいことではありません。
しかし、健康な歯を抜くことに抵抗感を覚える方も多いのではないでしょうか。
そのような場合の対応策の一つとして、ストリッピングがあります。
これは、歯をわずかに削ることで歯が並ぶためのスペースを作る方法です。
ストリッピングの方法や目的、メリット・デメリットを解説します。
ストリッピングとは

ストリッピングは、歯の側面を薄く削ることで、歯をきれいに整列させるためのスペースを作る処置です。
歯の表面を覆っているエナメル質という硬質な層を薄く削ることでスペースを生み出します。
「ディスキング」または「IPR(interproximal enamel reduction)」とも呼ばれており、抜歯をせずに矯正治療が進められることで、患者さんの心理的負担や治療への不安を軽減することができます。
ストリッピングの方法

ストリッピングには大きく分けて三つの手法があります。
一つ目の方法は手動のヤスリやエンジン付きヤスリを用いる方法です。
これは歯科医師が直接手で削る部位を繊細に制御できるため、特に細かな調整を必要とするケースに向いています。次に、虫歯治療にも用いるタービンに細いバーを装着して削る方法です。
バーを用いて削ることで、エナメル質を均一に削りやすいというメリットがあります。最後は、タービンにディスクを装着して削る方法です。
この方法は、広い範囲を均一に削ることができ、特に広くスペースを作りたい場合に役立ちます。
これらの方法はすべて、歯の神経を刺激せずにエナメル質のみを削るため大きな痛みは伴いません。
しかし、状態や患者さんの希望によっては事前に麻酔を用いて行われます。
ストリッピングで歯を削る量
ストリッピングでは、歯と歯の接している部分を、片面あたり約0.2mm程度薄く削るのが一般的です。
一本の歯に対してストリッピングで生まれるスペースは、0.25mmから0.5mmほどです。この微細な調整により、歯が並びためのスペースが生まれます。
また、ストリッピングはエナメル質という、歯の硬く強靭な部分を対象に行います。
削る量は基本的にエナメル質の約3分の1以内に収められるため、歯への影響を過度に心配する必要はありません。
ストリッピングの目的
歯が並ぶスペースを作るため
ストリッピングの主な目的の一つが、歯列矯正における十分なスペースを作ることです。
あごの幅が狭い場合や歯の配置が不規則な場合、歯の移動に必要な空間が不足している場合があります。
ストリッピングを用いてエナメル質を削りスペースを得ることで、抜歯をせずに歯列を整えることができます。
歯の大きさやかみ合わせのバランスを整えるため
歯自体のサイズやかみ合わせの微細なバランス調整も、ストリッピングの目的の一つです。
例えば、前歯のサイズ調整によって審美性を高めたり、正しいかみ合わせに整えたりすることができます。
かみ合わせのバランスを整えることは、長い目で見たときに顎関節への負荷を減少させることができ、歯の健康を長持ちさせます。
歯列を安定させるため
ストリッピングによって歯と歯の接触面積を増やすことで、歯列全体の安定性を向上させる目的もあります。
接触面が増えることは、歯がしっかりと支え合い、動きの一貫性を保つために重要です。
これにより、矯正後の歯列が安定しやすく、後戻りのリスクが低減されます。
ストリッピングのメリット
抜歯をせずに歯を動かすスペースを作れる
矯正治療において抜歯を避けつつ必要なスペースを作れることが、ストリッピングの大きな利点です。
健康な歯を残しながら矯正を進められます。
また「歯を抜く」という行為自体に抵抗感や不安を感じる患者さんの場合は、そういった精神的な負担を軽くすることにもつながります。
ブラックトライアングルをなくすことができる
ブラックトライアングルとは、隣接した歯と歯ぐきの間に生じる三角形の隙間のことです。
ブラックトライアングルができているからといって機能上の問題があるわけではありませんが、食べ物が詰まりやすかったり、見た目が気になったりすることがあります。
ストリッピングでは、歯の側面を薄く削ることで隣り合う歯の接触面が広くなるため、このブラックトライアングルの改善が見込めます。
歯の形や大きさのバランスを整えられる
ストリッピングにより歯の形状や大きさを微調整することでバランスを整え、調和の取れた歯列を形成することができます。
歯の形状は見た目の問題だけでなく、口腔内全体の機能性にも影響しており、咀嚼の効率向上や顎関節への影響を減らすためにも役立ちます。
ストリッピングのデメリット
虫歯リスクが上がる可能性がある
エナメル質の削減に伴い、虫歯のリスクが増加することがあります。
削った部位が薄くなることにより、細菌の侵入が容易になり、しっかりとしたケアを怠ると虫歯になる危険があります。
痛みを感じやすくなる可能性がある
エナメル質が削られることで、冷たいものや甘いものが染みるといった知覚過敏の症状が起こりやすくなる可能性があります。
これらは通常一時的な現象であり時間とともに緩和されることが多いですが、持続する場合には歯科医師と相談して対策を講じる必要があります。
削った歯は戻せない
ストリッピングで削ったエナメル質は再生できないため、治療を受ける前にはその影響について歯科医師に詳しく確認したうえで施術計画を立てる必要があります。
施術後のライフスタイルや将来的なケアに対する考えも含め、後悔がないように計画を練ることが大切です。
まとめ

ストリッピングは、歯を抜かずに矯正を進めるための処置であり、歯を薄く削ることで歯が並ぶためのスペースを作ったり、ブラックトライアングルを改善したり、歯列の安定性を向上させたりできるというメリットがあります。
しかし、健康な歯を削ることにはデメリットもあります。
そのため、治療をする前にその処置内容やメリットとデメリットをしっかり理解することが大切です。
不安や疑問は歯科医師によく相談し、後悔のない矯正治療になるようにしましょう。
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