矯正治療中に妊娠しても大丈夫?注意点やリスクを解説

      2025/07/20

蒲田の矯正歯科、のびのび歯科・矯正歯科で矯正治療中の妊娠についての解説

こんにちは、蒲田の矯正歯科、のびのび歯科・矯正歯科です。

矯正治療は、治療が完了するまでには2~3年の時間がかかることが一般的です。
そのため、成人してから矯正治療を行った場合には、矯正治療中に妊娠や出産を迎える方もめずらしくありません。

今回は、矯正治療の途中で妊娠が発覚した場合、治療はどのように進めればいいのか、どのようなことに気を付ければいいのかを解説します。

 

妊娠した場合に矯正治療は継続できるのか

蒲田の矯正歯科、のびのび歯科・矯正歯科で矯正治療中の妊娠についての解説

矯正治療中に妊娠がわかった場合でも、基本的には治療を続けることが可能です。
ただし、妊娠中は体内のホルモンバランスが変動し、それが口腔内環境にも影響を及ぼす可能性があります。
例えば、ホルモンの変化により歯周病菌が増加し、妊娠性歯肉炎が起こりやすくなります。

また、つわりで歯磨きが思うようにできないことから、虫歯のリスクが高まることも考えられます。
そのうえ、体調の変化によっては定期的に歯科医院に通うことが難しくなることもあります。
そのため、矯正治療を計画通りに進めるためには、丁寧な口腔ケアがそれまで以上に必要です。

しかし、そのようなリスクはあるものの、日々のケアと定期的な検診によって口内を清潔に保つことにより、それまで通り矯正治療を続けることは可能です。
産休や育休を利用して、人前にあまり出なくて済むタイミングで矯正治療を進める方もめずらしくはありません。
ただし、口腔内の状態や体調などは一人ひとり異なるため、個々の状態に合わせて歯科医師との相談のうえで治療を進めるようにしましょう。
また、もし矯正治療開始前に、治療期間中に妊娠する可能性があるとわかっている場合には、その点を歯科医師に話しておくといいでしょう。

 

矯正治療中に妊娠した場合に気を付けること

レントゲン撮影を避ける

蒲田の矯正歯科、のびのび歯科・矯正歯科で矯正治療中の妊娠についての解説

妊娠中のレントゲン撮影は、放射線が胎児に与える影響が懸念されるため、基本的には避けるようにしましょう。
歯科用レントゲンは放射線量が少なく、腹部から離れた部位の撮影であるため影響は少ないですが、リスクがゼロであるとは断言できません。
特に妊娠初期は胎児の器官が形成される時期であり、不要な放射線への曝露は極力避けることが望ましいとされています。
精密検査がどうしても必要な場合は、防護エプロンを使用し、歯科医師とリスクを十分に検討したうえで判断するようにしましょう。

 

麻酔を避ける

麻酔は胎児に影響を及ぼす可能性があるため、妊娠初期の器官形成期には避けるようにしましょう。
矯正治療では全身麻酔は基本的に使用しませんが、一部の治療では局所麻酔を必要とすることがあります。
この局所麻酔が母体や胎児に与える影響はほとんどないといわれていますが、リスクや不安を避けるためには安定期にのみ使用するといいでしょう。
緊急を要しない場合は、処置を産後に見送ることも視野に入れるようにしてください。

 

虫歯や歯周病のリスクが高くなる

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妊娠中は、ホルモンの影響や唾液の分泌低下、さらにはつわりの症状による影響で、虫歯や歯周病のリスクが増加します。
特にワイヤー矯正を行っている場合、装置に食べ物が挟まりやすく、磨き残しによって虫歯や歯肉炎になりやすくなります。
吐き気や倦怠感、めまいなど体調の安定しない日があるかもしれませんが、歯列矯正中のブラッシングは妊娠中であってもできる限り行うようにしましょう。
また、日常の口腔ケアを補うために、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも大切です。

 

診療時の姿勢に注意する

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妊娠の中期から後期にかけては、歯科治療時の姿勢にも注意が必要です。
長時間仰向けでいると、仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)を発症する可能性があります。
この症状は、下大静脈が圧迫されて血液の循環が妨げられ、心拍数の低下を招く事情から生じます。
診療時には診療チェアを適度に傾けたり、右腰にタオルを当てたりといった工夫をするようにしましょう。
また、処置中に気分が悪くなったり、冷や汗やめまいを感じたりした場合はすぐに歯科医師やスタッフに伝えるようにしてください。

 

矯正治療中に妊娠した場合にすること

歯科医師に報告をする

矯正治療中に妊娠がわかったら、できるだけ早く担当の歯科医師に伝えましょう。
妊娠中はホルモンバランスが変わり、体調が不安定になります。麻酔や一部の薬を避ける必要が出てくるほか、虫歯や歯周病のリスクも上昇します。
そのため、場合によっては治療計画の見直しが必要になります。
矯正治療を計画通りに進めるためにも、妊娠中のリスクを避けるためにも、できるだけ早めに歯科医師に報告しておくことが大切です。

 

虫歯や歯周病の予防に努める

妊娠中は口内のトラブルが多くなる傾向にあります。
つわりによって歯を磨くことが困難な場合でも、できる限りこまめにケアをするようにしましょう。
気持ち悪さなどから歯磨きが難しい場合には、ヘッドが小さい子ども用の歯ブラシを使ってみる、歯磨き粉の味を変えてみる、歯磨き粉を使わずに歯を磨いてみるといった方法を試してみてください。

また、歯磨きがどうしても難しい時は、口をゆすいだり、デンタルリンスを使用したりして、口内洗浄を心がけましょう。
キシリトール配合のガムをかむのもおすすめです。

 

出産時の装置装着については医師に相談する

マウスピース矯正などの取り外し可能な装置については、分娩時のかみ締めによって破損する可能性があるため、一時的に外して出産に臨むのが一般的です。
ワイヤー矯正の場合も、装着したまま分娩に臨んでしまうと、口内を傷つけるリスクがあります。
そのため、分娩時には種類にかかわらず矯正装置を一度外すのが望ましいですが、事前に医師と相談のうえで判断するようにしましょう。

 

矯正治療の一時中断について

出産予定日の1か月前から、産後1か月までの間は、矯正治療の通院をお休みすることが一般的です。
この期間、装置をつけていても調整を行わない状態が続きますが、2、3カ月程度であればリスクはあまり大きくありません。
もし、里帰り出産をするなど、それ以上の長期にわたる中断を見越している場合は、歯科医師に相談し調整を行いましょう。
基本的には、産後3ヶ月以内に一度来院し、治療再開の準備を整えるようにしてください。

 

まとめ

矯正治療中に妊娠がわかった場合でも、治療と妊娠を両立させることは十分に可能です。
妊娠中は体調や口腔内環境が変化しやすく、リスクも高まりますが、日々のブラッシングと口腔ケアを継続して行うことで、衛生的な口内環境を維持していきましょう。

 



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